■寿命とは

人間の寿命は,寿命を示す細胞によって決り,最長 150年と言われ,122年 164日生きたジャンヌ カルマンが最長で 150年生きたと確認された者はなく,人間の寿命は 129年前後で心拍数によって決まるといわれ,心拍数には上限があってホ乳類は 29億回が寿命だといわれている。
寿命は生物の生命,その長さで,単純には生まれてから死ぬまでの時間のことで,工業製品が使用できる期間や様々な物質や物体が,消滅,破壊までの時間と同様で,生物以外のものには,再生の機会があるが,われわれ生物にはそれは無く,機能的に存在,活動を開始してから停止,消滅までの時間のことを一般に「寿命」という。
この長さには固体差があって人間であれば生まれてすぐ死ぬものもいれば,100年以上生きるものもいて,事故や病気などの不本意な理由から『 あれさえなければもっと生きていたろうに 』とかいうように思われ,特に問題がなければ 『 人間は老人になって衰えて死ぬものだ 』 との考えから,『 老衰で死ぬことが寿命。 』 といわれることが多く,大抵は 80歳の人が死ねば,『 寿命だから 』 といわれる。

■平均寿命とは

平均寿命とは,ある集団に生まれた人間が平均して何年生きられるかの期待値。基準となる年の死亡状況が今後変化しないと仮定したとき,各年齢の者が平均的にみて「今後何年生きられるかという期待値をあらわしたものを平均余命 - へいきん よみょう 」といい,「0歳の平均余命を平均寿命」という。厚生労働省では完全生命表と簡易生命表のを作成して公表している。

平均寿命の計算は,各年齢の年間死亡率と今年生まれた人口がこの死亡率に従って毎年どれだけ死亡するかを求め,死亡した年齢を平均したものが平均寿命となる。

完全生命表は,国勢調査が西暦年号が5で割り切れる年の5年に1回実施され,国勢調査の人口動態統計確定数に基づき作成され,簡易生命表は,推計の人口動態統計と推計人口を用いて作成され毎年公表される。

日本人の平均寿命は,明治大正期を通じて低い水準であったが,昭和期に入り伸びはじめ,平成12年の完全生命表では,男性 77.72歳 女性 84.6歳で世界でも有数の長寿国に。男女差は,平成2年に 5.98歳,平成7年が 6.07歳,12年に 6.88歳で,経年で比較すると男女差が広がっている。

■日本人の平均寿命

日本人の男性の平均寿命は,79歳でサンマリノとアイスランドに並ぶ世界一。日本人の女性の平均寿命は,さらに高く 86歳で単独世界一だが,平均寿命が最短なのは,ジンバブエの 36歳である。

平均寿命は,一般に先進国の方が開発途上国より長いが,この原因は発展途上国の新生児死亡率が先進国よりはるかに高いことが考えられ,新生児死亡は死亡年齢の低さから平均値を大きく引き下げるからである。戦争などで一時的に若者が多く死亡した場合には,一時的に平均寿命が低くなるのは,若年層の死亡率がその時期だけ高くなり,同じく平均を強く引き下げることである。

平均寿命が長くなっても肉体の老齢化の進み具合はあまり差が出てこなく,労働人口も増えるわけでもなく,むしろ若年層が増大した高齢者の生活を支えていくために負担が大きくなる傾向にある。平均寿命の延長は 『 老齢時代の長期化 』 でもある。


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